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今回は映画【ベニスに死す】のあらすじと感想をお伝えいたしますね。ぜひ参考にしてみてくださいね!

ベニスに静養のために訪れた老作曲家とそこで出会った美少年・タジオとの物語です。2人の物語のように感じますが、実際は老作曲家のアッシェンバッハが美しい少年を見つめ続けた映画といったほうがいいかもしれません。

 ベニスに死す 1971年公開   (100点中72点!)

■監督 ルキノ・ヴィスコンティ

■キャスト ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ 他

■上映時間 131分

監督のルキノ・ヴィスコンティ(1906~1976)はイタリアを代表する映画監督です。ヴィスコンティが美少年をヨーロッパ中さがして見つけたのが、少年タジオ役のビョルン・アンドレセンだったのです。音楽はマーラーの交響曲第5番「アダージェット」をメイン曲として使われています。映像と一緒に音楽も楽しめる作品ですね。

美少年タジオを見た主人公の衝撃

美少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)を初めて見たのは、静養先に向かう客船の中です。

自分の存在を好きになれず、理想の美を追い求めていた老作曲家・アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)にとって、タジオに会ったことで運命的な何かを感じるのです。同性ということもあって、なかなか説明を必要とするシーンが多いかな、と思いきや実に自然に穏やかに物語が進んでいきます。

主人公目線でタジオを追いかけるようなシーンが多かったですね。なので、観ているほうもだんだんとタジオを追いかけたい衝動に駆られますw画面からみたタジオの美しさはなんとも例えようのない、この世のものとは思えないような透明感なのです!

病で苦しむ中で見えた理想の美

タジオがベニスで楽しく戯れて遊んでいる様子を観ながら、アッシェンバッハは病にとりつかれた自分のこれからをより一層哀れに思い始めます。そして自分をより美しくみせるために白い粉をはたき、紅をさすのです。

主人公の顔立ちで、道化師のようなメイクをしていたので、正直ホラー映画のような不気味さを覚えました。ちょっと怖かったのですが、具合がより悪くなる状態になっても、タジオに振り向いてほしかったのでしょう。

美を追求していたアッシェンバッハにとって、まさにタジオの存在そのものが手に入れたい「理想の美」だったのかもしれません。

映画【ベニスに死す】はこんな人におすすめ!

圧倒的に美しい幻影のようなこの映画。主人公のアッシェンバッハを通じて、ルキノ・ヴィスコンティ監督自身の理想の人生の終わり方なのかな!?

とも思いました。何度も観る価値のある、芸術性の高い作品でしたね。

まだルキノ・ヴィスコンティ監督の作品を観たことのない人はこの映画から見始めてもいいかもしてません!スローなテンポでも眠くならない人は是非ご覧になってくださいね^^